日々点描・三行書きと定型詩
三行書きと定型詩
春過ぎて夏来るらし白妙の衣干したり天の香具山
持統 天皇
この歌は、三行書きにしても、破壊はない。
春過ぎて夏来るらし
白妙の衣干したり
天の香具山
と、三行にしてみて、はっきりするだろう。
二句で切れ、四句で切れているからである。
そして、このような歌もあるといことだ。
同時に、ほとんどの歌は、五句を三句にするとところで、破壊と構築が繰り替えされるのであろう。そこに、表現の魅力とともに、一つ一つ別の形を作り出す力が必要になるではないか。定型詩を志す人に、そのような資質を持った人はいない。三行書きを定型詩と考えるところからは、何も新しくならなかったのではないか。
11・4・18・10

